野菜BOXたより 2003年5月21日号



   今週のやさい

きゅうり      坂田賢一(三条市)
ほうれん草    矢代一代(三条市)
ふき        五十嵐昇(三条市)
かぶ        中村健一(栄町)
レタス       中村健一(栄町)
たまご(2品分) 熊倉一夫(田上町)

次週(5/28)のやさい
きゅうり 大根 かぶ 新じゃが
ブロッコリー かぶ きゃべつ 
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   フキ(キク科)

 植物にはどこに行っても生えている種類と、特定の場所に
しか生えていない珍しい種類、その中間の種類がありますが
日本中で最も普遍的に分布している植物は何でしょう。調査
の結果ではフキだそうです。
平地から山地、南から北までどこへ行って出会いますが、
これが春を感じさせる山菜として利用価値があるとは嬉しい
かぎりです。
さて、野ぶきはきゃらぶきにされる方も多いでしょうが、
出回る時期や地域はかぎられることもあり、家庭でつくるの
は難しくもあります。
今回ボックスは栽培物のふきであることから、料理研究科
の村上昭子さんが自分でも栽培物のフキで作ってみておい
しかったとのご推薦の「フキのつくだ煮」を紹介します。
ちょっと手間が掛かりそうですが、家庭ならではの味です。
挑戦してみませんか。

◇ フキのつくだ煮
  材料  フキ1束(500g)昆布 15cm      
       しょうゆ 大ざじ6 みりん、酒 各大さじ2 砂糖 2 1/2      
       赤とうがらし

<下ごしらえ>
@ ふきは葉を落としてよく洗い、盆ざるに平らに並べ天日で
  5〜6時間しんなりさせる。
  * 盆ざるがなければ風通しのよいところ広げ影干しする。
(天日に干すと苦味やあくがかなり抜け皮をむかなくてすむとか)

A 干し上がったふきは、太いところは縦半分に切り、4〜5cm
  長さに切りそろへ、これを熱湯で2〜3分湯で水に取る
  1度水を替えてやく10分ほどさらす。

<作り方>
@ 昆布は水3カップにつけて柔らかくする。鍋に分量の調味
  量と丸のままの赤とうがらしをいて、縦半分に切った昆布
  も入れる。ここに下ごしらえしたふきを入れ、昆布のつけ
  汁も加え、強火にかける。煮立ってきたら火を弱め、時々
  混ぜながら20分ほど煮る。

A 鍋の汁気が半量ほどになったらふたをして、15分ほど煮る。
  昆布がふっくらとしてきたら昆布を取り出し、ふきの長さに
  合わせて細切りにし、再び鍋に戻す。強火にかけ、煮汁をふ
  きに煮からしめるようにして仕上げる。

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   6月のやさい  4回 4,800円
6月4日 きゅうり ほうれん草 きぬさや レタス ふき たまご(2品分)
6月11日 きゅうり とまと ブロッコリーほうれん草 新たまねぎ 大根
6月18日 きゅうり とまと 枝豆(3品分)新じゃがいも ブロッコリー
6月25日 きゅうり いんげん ほうれん草きゃべつ とまと たまご(2品分)

=産直協議会・現地視察=
☆ 有機肥料と手作り海水塩工場
☆ 6月6日(金)豊栄道の駅・10時集合
☆ 希望者は5月末までに各組織に連絡

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=恒例!さくらんぼ狩ツアー=
☆ 6月21日(土)11:10〜14:00
☆ 集合場所 山大夫公会堂(聖籠町)
☆ 参加費 大人1,100円(小学生以上)
幼児  500円
   --さくらんぼ食べ放題、豚汁つき-
☆ 各自持参 昼食・豚汁用おわん・はし。
☆ 申込 6月13日まで。(定員100名)
   --新婦人各支部へ---
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○ ご無沙汰いたしました。いかがお過ごしでしたか。
忙しい時期もひと段落。新野菜がどんどん出回ってきています。
気持ちを新たにがんばって行きたいです。



 "笹だんご" つくりしてしてみませんか!
   笹だんごは"郷土食"  だから覚えたい。

 笹だんごは新潟県の代表的な節句だんごだそうです。
とぎれてしまった「日本の食事」いま「豊か」だからこそ伝えたいという、
料理研究家の村上昭子さんは、一昔前の女たちの食生活の知恵を
見直す必要があるのではないかと提言しています。
食べる=料理する、それは創り出すこと、人間だけができること。
戦争でとぎれてしまった「日本の食事」を若い人たちにも知って
もらいたいし、伝えて行きたいという。大げさなことでなく、農家は
当たり前にしてやってきたことだったのでしょうが、この笹だんごも
高度成長とともに「手作りの味」=家庭で作る=では無くなってきました。
月遅れの端午の節句を祝ってつくるだんごやもちの種類には
地域性が強く、伝統の強さも認められるほどのものでだそうですが、
今では郷土食ブームもあって、県内でもこの時期あちこちで見かけ
ますし、スーパー等の店頭でも年間通じて売っている所もあるようですね。

いま、家庭で手作りの風習がなくなってきている、失ってきている
「古きよきもの」。
新潟の季節を感じるこの"笹だんご"はやっぱり「古きよきもの」代表格では
ないかという思いがあるもので、次世代組としては今やっておかなければ
(覚えておかねば)という感じで、みなさんに提案していきたいのです。

作ってこそ農民でもあり、もの作りを受け継ぐのも私たちで、をやっていきませんか。
ふじの木農場という共同で加工できる場所もあり、教えて下さる方も元気です。
そして、さらには晩秋から初冬にむけては、"手作りキムチ"の講習会?
(おぼえてきた方がおります)―朝鮮大根でつくると美味しいですよ−
とこんな風に春と秋に「県央の女性はりきる!」でおしゃべりしながら楽しくやれて、
県央センターの"手作り品"として行けたら・・・いいなぁなんと考えていますが
いかがでしょう。
* ご意見をお待ちしています。

農民連県央センター  捧 たみ子









やっぱり食べたい日本のおコメ・安全で安定した食料は日本の大地から
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大地のめぐみ
ふじの木農場 鶴巻純一
2003年5月14日 第98号
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○ビニールハウスの苗が順調に伸びました。4月の始めに種まきをしましたが、
1ヶ月足らずで田植えができる大きさになってきます。毎日水やりをしたり、
ハウス内の気温管理をしたり、気が抜けない時期を経過してきました。


○田植えをする田んぼに肥料をまきます。今年は大豆をまきました。選別から落ちた
規格外の大豆ですが、肥料としての効果があるため、稲にとって見れば完全有機肥料
というわけです。地温によって効き方にムラがでやすいため、稲の生育を充分観察して
いかなければなりません。肥料をまいたあと、耕起、代かきの作業をします。


○いよいよ田植えになりました。連休中は好天が続いたため、田植えの最盛期でした。
代かきで平らにならした田んぼに田植機を入れ、子どもにも手伝わせたりで、家族総出
の田植えが多いです。田んぼの中を機械でまっすぐ植えるためには、なかなか苦労があります。


○大豆をまいた田んぼにハトが来ました。田植えを終えて水を張った田んぼにハトが降りて
大豆を食べています。大豆はほとんど土の中ですが、表面に出たものを、エサを求めて水
に弱いハトが食べにきたものです。住宅地の近く田んぼでは朝早くから何十羽も降りていて、
苗が踏み荒らされないか心配になるくらいでした。



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