野菜BOXたより 
                2003年12月24日 通巻480号
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  今週のやさい

アスパラ菜  矢代一代(三条市)
長ねぎ     矢代一代(三条市)
れんこん   堀一郎(中之島町)
ブロッコリー 安達徳明(栄町)
春菊     小杉正司(燕市)
長いも    中村健一(栄町)
豆腐     栄町産大豆使用

   次回(1/7)野菜
じゃがいも 小松菜 アスパラ菜
里いも にんじん ギンナン 大根

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<冬を占う---2003年予想版より>

           工学博士 酒井與喜夫

 「カマキリが高いところに産卵した年は大雪になる」の
言い伝えが自然界からのメッセージだとして、長年、
「樹木を伝わる地中からの超低周波成分の振動を感知する」
カマキリをはじめちいさな昆虫などの研究をし、地道な作業の
中から積雪深の予測を試みたこの冬のものです。

   中越地方の予想あらまし

 中越地方では平野部で最深積雪の例年値に対し75%ほどと、
山間部、特に標高の高い地域で100%近くなり、例年並と予測。
海岸沿いから平野部では20cm〜50cmほどと小雪、山間部に
入ると徐徐に増え、2m〜3mを超してほぼ例年並と予測。

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   長いものゴマみそ汁

 粘りの少ない長いもは、みそ汁にしてもシャキシャキ感があります。
良質のたんぱく質やミネラルが豊富で、消化酵素アミラーゼは大根
より多く、お疲れ気味の胃腸を整えます。
お酒を飲む機会の増えるお正月に試してみてはいかがでしょう。

   簡単にできることも嬉しい一品です。

◆ 材料(2人前)と下処理
長いも   80g---皮をむき、せん切りにする。
油揚げ  1/2枚---温めたフライパンで、油がにじんでくるまで
      弱火で炒め、冷めたら短冊切りにする。

だし汁   カップ2
味噌    大さじ2弱
すりゴマ 小さじ2

◆作り方
@ 長いもは酢水につけてアクを取る。
A 鍋にだし汁、さっと水を切った@、油揚げをいれ、3分くらい煮て、
  火を止める。
B みそを加え、すりゴマを加える。

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   ちょっと気になるこんなニュース

 「体力の限界」が半数、離農者の意識調査農水産省が発表した
「離農者の意識調査」は、農村の高齢化や後継者不足を反映した結果となった。
農業を続ける上での支援対策には、補助金だけでなく就農相談や技術研修など
のきめ細やかな支援を求めている。

 農業をやめた理由は
「高齢化や病気により体力的に厳しくなってきたから」48.8%、
次いで「収益の低下」32.4%、
「跡継ぎがいないから」27.1%。

 農業を営んだ理由は、
離農者の8割が「跡継ぎだったから」と答え、
「結婚相手が農家だったから」も14.1%で、
自分の意思で農業を志した人は少なかった。

 また、1995年以降3年間の間に新規就農し離農した320人の離農の理由は
「収益の低下」36.9%、
「農業以外の仕事をすることになった」31.9%。
高齢化を理由に挙げた人も25.9%いた。

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 今年も野菜ボックスの利用
                      ありがとうございました

今週のボックスで今年の最後となりました。2003年もあとわずかです。
2003年は大変な年でした。無法者の支配から国民を解放する?との
理屈で他国を攻撃するという、かって日本も似たような理屈をつけ
朝鮮や中国に進撃した歴史がありました。

 イラクへの攻撃も、自分の国のことは自国の民の力で変えるのが
本当の姿と、多くの人は思ったはずです。きっと2年前のアフガンより
なお攻撃力の増した兵器が投入されたことでしょう。

 21世紀が戦争と無縁な社会に向かうことを願っていたのに。
そして日本の海外派兵という行為のなんと愚しいことか。本当の支援は
もっと違うやり方であってほしいのです。

 命をつなぐ食糧の増産を図り、痩せた土地、汚染の川で、作れない多くの
国々へ、日本が食料大量輸出国になって平和外交のイニシアチブをとること、
経済大国・日本の役割を担えることこそこれからは必要ではないのか!

 そのためにも国内の農業を大切に育て、発展させることこそが、国際貢献
への近道だと思うのですが。

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やさいボックスについても減少傾向にあり、そのスタイルの検討や発想の
転換なども次年度への課題になろうかと感じています。

「食」と「農」が子どもの心を耕す ―食が感性や生きる力を呼び覚す―
とは早稲田大学の増山均教授が述べています。
食教育・食学習も取り入れた、生の野菜の配達だけでないものを届けられ
ないだろうか、大きな課題です。

みなさんと一緒に考えていけたらいいなあと思っています。
来年もどうかよろしくお願いいたします。     
                                         農民連県央センター 一同

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