やっぱり食べたい日本のおコメ・安全で安定した食料は日本の大地から
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農民連にいがた県央センター
Fax・Tel 0256-38-9642
大地のめぐみ 2002年5月8日 第87号
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○ゴールデンウイークが終了し、仕事に精を出しておられることと思います。一部雨の日もありましたが、連休中は総じて天気が良かったので、農家では田植えが最盛期でした。4月が全般に高温で推移したため、稲の苗も早く成長しました。田植え作業にはどうしても人手がいりますから連休でおこなうことにもなるようです。でもこれから田植えをおこなう農民連会員もいますので、全部終わるのは中旬くらいになるでしょうか。
○田んぼの肥料には大豆を散布しました。田植えの前に田んぼには肥料を散布して、トラクターで耕し、水を入れて代掻きをしますが、今年は一部の田んぼに肥料の代わりとして大豆を散布しました。大豆は農協の大豆選別場で製品にならない大豆を買いました。大豆は食べても栄養豊富ですから肥料としても十分効果が期待できます。ところが、家の近くではハトに大豆を見つけられ、耕したあとや代掻きしたあとでは多いときには30羽以上ものハトが水の中に足を踏み入れて大豆をついばんでいました。ハトがくる、というのはちょっと考えつかなかったので誤算でしたが、家から遠い田んぼではそういう被害はないようなので、来年大豆をまく田んぼは考えないと、と思います。
○おいしい豆腐作りの実演会をおこないます。豆腐の原料にはエンレイより甘みのある青大豆を使います。
日時:5月25日(土)午後1時〜4時
会場:栄町リージョンセンター 参加費:500円
用意するものは、豆腐の原料の豆乳を入れる容器(タッパーやよく洗った牛乳パックでもよい)、エプロン等です。ぜひご参加下さい。
やっぱり食べたい日本のおコメ・安全で安定した食料は日本の大地から
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農民連にいがた県央センター
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大地のめぐみ 2002年4月10日 第86号
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○先日まで初夏のような日が続き、桜も満開をすぎました。桜がこんなに早く咲いたのは今まで例がないようです。早く咲くのは桜だけでなく、梨や桃なども例年になく早く咲くようです。梨を作っている農家では、例年より10日以上も早い12日頃に花が咲くようで、花粉付けの作業に加えて稲の種蒔きなどの作業が混んできて大変だ、といっています。今週は平年並みの気温が続くようですが、暖かさになれてしまうと肌寒いような感じです。
○稲の種蒔きをおこないました。モミのままの稲の種を10日間くらい水に漬けておいてから32℃の湯に2日間漬けると、胚芽から根と芽が出始めます。それを消毒した土を入れた苗箱に蒔き、覆土をしてビニールハウスに並べます。保温用のシ−トを箱の上にかけておき、晴れの日が続けば4〜5日で土の上に芽がでてきます。今まで暖かかったので生育が早く進むかな、と思っていたのですが、今週は曇りや雨の日が多いようなのでじっくりと生育するかもしれない、と考えたりしています。ビニールハウスの中は日が照れば急激に温度が上がり、閉め切っておけばすぐに40℃くらいになります。これから田植えするまでの間、天気には常に気を配っていかなければなりません。
○青大豆でつくるおいしい豆腐作りの実演会を5月25日(土)に栄町リージョンセンターでおこないます。ぜひご参加下さい。詳細は次号で。
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農民連にいがた県央センター
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大地のめぐみ 2002年3月13日 第85号
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○暖かい日が時々続くようになりました。2月中から雪が見られなくなっていて、
農家としては田んぼ作業の準備におちつかない気がしています。
これから下旬にかけては、あちこちでビニールハウスにビニールを取り付ける作業が
始まるでしょう。
やはり春は新しい芽吹きが始まる時期であって、稲や野菜を育てる農家としては気持ち
が弾むような感じになります。
○先月中旬から今月始めにかけて味噌造りをおこないました。
巻町にある農業大学校の発酵の先生からもアドバイスを受けて仕込みました。
原料は昨年収穫した自家農場の大豆で品質もよく、麹はコシヒカリでつくったものを
使いました。約3トンを仕込みましたが、天然醸造のため、8ヶ月ほど寝かせ、
一夏経過した10月頃から食べられるようになります。ちなみに市販の味噌は、
ほとんどが中国産の大豆を使い、速醸(暖かい部屋に置いて早く発酵させる)で、
仕込んで2ヶ月ほどで出荷されています。
○4年目を迎えた大豆畑トラストのオーナーさんを募集しています。
昨年夏には枝豆まつりを行い、もぎたての枝豆やとうもろこしを畑の中でゆでて食べ、
参加した方からはおいしいと大好評でした。秋には収穫祭をおこなっています。
一口4000円の会費で、収穫した10坪分の大豆、又は加工品をお送りしています。
みなさんもぜひ参加しませんか。
【 一 口 メ モ 】
コシヒカリやあきたこまち、ササニシキなど、お米には多くの
名前がありますが、名前の由来についてはあまりよく知られていません。
これには一定に決まりがあって、カタカナ名は国の試験場で育成されたもの、
ひらがなや漢字は県などの試験場でつくられた品なんだそうです。
ちなみにコシヒカリは北陸農業試験場(上越市)ササニシキは東北農試(宮城県)、
あきたこまちは秋田農試で育成されました。
近頃の品種にはきらら397、どまんなか、ごろピカリなどおもしろい名前の
付いているお米も出ています。
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農民連にいがた県央センター
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大地のめぐみ 2002年2月13日 第84号
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○暖冬で推移していましたがここに来て急に寒くなりました。
2月も中旬になると暖かさが増してくるのが通常ですが、やはり異常気象のせいでしょうか。
これからは雪がたくさん積もることはないとは思いますが、春が待ち遠しい時期です。
○先日、新潟県農業試験場長をしていた人の講演を聞く機会がありました。
これまでコシヒカリの栽培北限は新潟県山北町付近だったのですが、地球温暖化の影響で
栽培地域が北上し、10年くらい前からは山形県の置賜地方や宮城県南部でも栽培可能地域に
なっているそうです。そのため、新潟で5月の連休にコシヒカリを田植えするのは、穂が出て実る
時期が猛暑と重なってよくない。5月の後半に田植えをしなさい。という内容でした。昨年は実際
に穂がでてから高温の日が続いたために、収穫量は多かったのですが、お米の充実度は
今ひとつだったようです。地球温暖化がお米の品質にまで影響を与えていたわけです。
お米の品質を上げて、おいしいお米をお届けしていくために、今年は5月後半にコシヒカリの
田植えができるように検討をしているところです。
(このころは野菜の定植と重なる時期で、忙しさの最盛期になるのですが何とか実行したいと
思っています)
○ふじの木農場では麹の仕込みを始めました。味噌造りは2月後半からですが、
麹の必要な方のために始めました。目に見えない微生物の力によって2日で麹ができあがる
ことにいつも感嘆してしまいます。今年は原料のお米はコシヒカリで作っています。
3月上旬まで味噌の仕込みと同時に麹も作っていますので、必要な方はお知らせ下さい。
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農民連にいがた県央センター
Fax・Tel 0256-38-9642
大地のめぐみ 2002年1月9日 第83号
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○新年明けましておめでとうございます。今年もおいしくて安全な農産物をたくさん
生産してゆくつもりですのでよろしくお願いいたします。暮れから正月にかけて降った
雪が積もっていますが、穏やかな年の初めだったと思います。昨年のような世界の
激動のない、景気下降やリストラの不安がなくなるような年になってほしいものです。
○年の初めには一年間の計画を立てること、とだいたい相場が決まっていますが、
農業も、今年はどういう品種をどのくらいの面積に作ろうかと計画を立てるのがこの冬の
時期です。とはいえ、コメを始めとしてほとんどの農産物の価格が下落している状態で、
計画も立てにくいところです。この農産物で人様は生命を維持しているのに、安いだけで
いいのだろうか。カロリー自給率が4割に下がり、穀物自給率が3割を切っているのに
どんどんと安い外国農産物が輸入されています。結局は自分の命の安売りにつながる
のではないだろうかと考えてしまいます。
○親戚に年始にいった際に即席チーズ(のようなもの)を食べました。近所の酪農家から
初乳を分けてもらい、それを暖め、酢を入れて固めたものです。豆腐のような状態ですが、
食べると弾力性のある歯ごたえで、乳製品の香りと味、なめらかさがあっておいしいものでした。
牛乳1gから100c以下しかできないようで、高級品です。農家はそれぞれの生産形態に
合わせて食を楽しむように工夫してきたんだなと今更ながら思わされました。
○先日のテレビ等でもチ−ズの番組がありました。北海道などで酪農家が評価の高いチーズを
自分の工房で作っているそうです。乳牛の種類にまでこだわっている農家もいて、
鮮度のよい牛乳をその土地に居付きの酵母で発酵させ、十数種類ものチーズができるとか。
その土地でとれたものをその地域で食べる、「身土不二」の典型だと思いました。