2000年1月19日号 通巻No356
元気を食べる とうふ… たんぱく質もカルシウムも豊富なすぐれもの! 中国から伝わった豆腐は独自の発達をし、江戸時代からはすっかり庶民の 食べ物になって、そのまま受け継がれました。「おかずに困ったら豆腐」と いわれたほどに重宝され、好まれている一方、あまりにも身近すぎて、安く、 淡白すぎて軽く見られがちですが、栄養と味わいは大変すぐれもの! 豆腐は「畑の肉」といわれる大豆の加工品。植物性食品としてはたんぱく 質が極めて豊富で、しかも必須アミノ酸がバランスよく含まれています。 肉や魚のたんぱく質に劣らず優秀で、低エネルギーがなによりです。 脂肪も体にいい植物性で、コレストロールを下げる不飽和脂肪酸を豊富に 含んでいます。 カルシウム、鉄分、ビタミン類も豊富です。カルシウムは吸収されにくい 栄養素ですが、たんぱく質と一緒にとると吸収がよくなります。 これがたんぱく質もカルシウムも豊富な豆腐の大きなメリットです。 今や、豆腐は誰もが認めるヘルシー食品。日本食ブーム以来、欧米でも [TOFU]の名で広まって、人気の食べ物になっています。 豆腐はどんな素材、どんな調理、どんな味付けにもぴったりあって、 千変万化のおいしさ。改めて見直したい、いい食べ物です。
洋風の極め付き 「TOFU」の新しい料理をおすすめ! 豆腐カレー 水気を切ってくずした豆腐がソースを吸収して まろやかなコクをだしています。 カレールウは辛口より、中辛いか甘口のほうが ピッタリ。 1 豆腐は水気を切る。ペーパータオルで包ん でまな板などにのせて2〜3時間おくか、 電子レンジに3分くらいかける。 2 豚肉は一口大に、ニンジンは乱切り、長ネ ギはぶつ切りにする。 3 サラダ油を熱ししょうがを弱火でいため、 香りが出たら豚肉と野菜を入れ、油がよく 回るまでいためる。 4 水とスープの素を加え、ニンジンが柔らか くなるまで煮込む。 5 中火にしてカレールーを加え、豆腐も大き く崩しながら、入れ一煮し、しょうゆを混ぜ 味をととのえる。
次週(1/26)のやさい アスパラ菜 じゃがいも 長ネギ かぶ しいたけ なっとう