■なぜ「魔性の渓谷」なのか・・・

ギョウジャニンニク(ユリ科:アイヌネギ、えぞねぎ)

採取期:4 - 5


 球根がラッキョウに似た白い小さな鱗茎を持っています。柔らかく幅広な葉をつまめば強いニンニク臭がします。味噌を付けて生でもいただけます。私的にはコレが一番だと思ってます。
おひたし、和え物、天麩羅の他に肉類・魚貝類のハーブ的利用などうってつけです。
その香りを活かして中華スープの具にしてもよいでしょう。料理の幅は実に広いと言えます。
近年ではかなり数が少なくなってきたので、群落を見付けても全部摘み取らないようにしましょう。大切に残して行きたいものです。

 

今から20年ほど前初夏、会社の昼の賄にほうれん草に似たオヒタシが普通に盛られていた。

いつものようにポパイになるべく一山を小皿に取り醤油を少しかけて口に入れた・・・

「誰らいやぁ〜、ニンニクを混ぜたんは〜。でもウンメェなぁ〜」ってこれが初体験。歳上の同僚が岩魚釣りの途中見かけてあまりの群生で採ってきたとの事。当時越後県境の山々を薇(ぜんまい)採りで私は仲間数人で駆け巡っていた。薇以外の山菜などたいして見向きもせず、ふみ足に他の貴重な山菜を気付いても踏んづけるほうであった。もし躊躇したりして足を滑らす可能性が大きくなるからだと先人から教えられていた。それほど越後の薇採りは他にないハードな面があった。

これから十数年後、毎年春の薇採りの後の加工処理に母親の老齢化と私の会社創立との関係もあり徐々に遠のいていた。そこであんまり収獲後の労力のかからない山菜をとかってのギョウジャニンニクを思い出し、さっそくこの情報収集にかかるのだが・・・

戻る